実行可能プログラムは,さらに実行時に 「オペレーティングシステム(OS)」の助けを借りて様々な処理を行なう.
一般にユーザのプログラムが,キーボードやディスプレイ, ディスク装置などのハードウェアを直接操作することはない. 必ず,オペレーティングシステムを介する. オペレーティングシステムに仕事を依頼すること, あるいは,その仕事のことを「システムコール」という.
ユーザのプログラムからシステムコールを行うこともできるが, 一般にはライブラリの中の関数を介してオペレーティングシステムを利用することが多い. 実はCでは言語本来の「仕様」として入出力の方法が定められていない. しかし,それでは一般には不便なので,「標準ライブラリ」というものが定められている. 「標準ライブラリ」は,ハードウェアやOSにできるだけ依存せずに, 同じソースコードで基本的な入出力などが実現できるように作られている.